分かったことがあるのだが、この班内以外の班に、
元弁護士の「リン・ロッグ」が居る、という情報を入手した。
しかし、俺というやつは最悪な自己紹介をしてしまったのを覚えている……。
いまさら先日、(しかも本人の目の前で)
「蹴られてぇのか」
などと言って、
驚愕さたのではないかと内心冷や汗を掻いる。
何を隠そう俺はあの時、イライラが募り、いつもの如く開発斑の連中に当たり散らしていたのだ。
それを見られた瞬間に俺は脳内が、もうどうにでもなれと判断したのだろう、もちろんソイツとは初対面だった
謝りに行こうか、しかしどの班なのかを忘れている。
……本当に今更。
どうすればいいのか、貴重な部下を一人失ったのではないか、と。
そいつが元弁護士であると噂していた奴に一言でも訊いていればよかったなどと……。
……まぁ、そんなこともある。
開発斑内の、貴重な部下の一人でもあるまいか、と
俺は就業時間前にすでに破たんしている開発メンバーのことなどを忘れるため、自室でいつもの様に引き籠ると、そいつのことすらも白を切ることに決めた
そうだ、アイツがいきなり現れたのが悪いのだ。