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Reason05: この胸のざわめき

キャプター/リン

「何だか最近、見られている気がします」
「えっ…と、それは誰だか申し上げられないのですが、私にもそれが誰だから分からないんです」
「大学時代、そんなこともあったような気がするのですが、とにかく変なんです…!!」

「リン君、……少し、落ち着き給え。」
「でも!」

私を雇い入れてくれた面接官で、 防衛班の上司であるジョン・パーチングさん、この方は少し古風な言い回しをする、上司としては大変印象の好い人だ。

「移民の名簿資料を元帥室に、といったあの日からなんだか様子が可笑しいですよ、言動も、ですが……。何かありましたか?」

もう一人の同僚のミス・イラベラさん、彼女も私もまた、この班内では凡庸な才能を発揮していた。

「だから!私にも何だか分からなくって!ただ、変な視線を感じるんです!とっても!」
「ストーカーですか……、この軍事基地内でそんな嫌がらせを?男の貴方に?」
 

同僚のミス・イラベラさんは私の身体と顔を交互に見、それは何だか……と意味ありげに眉を顰めた。
「うっ……それは……、確かに少し可笑しい話です……」

(このざわめき、何があったのでしょう……私は頭を冷やすべきでしょうか?)

身体中を駆け巡る不快な気持ちも、変な視線も、
 

あの日以来、私は「何かに取憑かれているような心地がしているのだ。」

それ以外には、特に変わったことはない。
私は上司と同僚の二人に相談をしてみたのだが、最早解決にならないと悟り、就業時間を過ぎると社宅である自室へと帰って行った。

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